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『ゴジラ-1.0』大ヒットの裏側

映画を世界に届ける仕事とは？

1954年誕生の『ゴジラ』は、東宝の100%IPです。

ゴジラ生誕70周年記念作品として、2023年11月3日公開の『ゴジラ-1.0』は、
国内の大ヒットのみならず、アジア初の快挙となる第96回アカデミー賞視覚効果賞を受賞。
日本映画の歴史が変わった瞬間でした。

ここでは、『ゴジラ-1.0』に心血を注いだ数多の社員を代表する、
6部署・計13名が、仕事に対する想い、魅力、乗り越えた壁などを語ります。

2019

TIME LINE

プロジェクトのプロセス

2019

2019.3

企画始動 監督からプロットが届く

関わった部署

2022

2022.3

クランクイン

関わった部署

  • 映画企画部
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2022.6

クランクアップ

関わった部署

2022.7

タイアップ始動

関わった部署

  • 宣伝部

2022.11.3

情報解禁

関わった部署

  • 映画企画部

2023

2023.1 -

タイアップ実現 週1回のタイアップ打ち合わせを重ねて約200件以上の企業案件を成立

関わった部署

  • 映画企画部

2023春頃

テレビ局や配信事業者に対し、
『ゴジラ-1.0』公開に合わせて過去の「ゴジラ」シリーズの営業を本格的に開始

関わった部署

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2023.7

映画完成

関わった部署

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2023.72023年10月に末に納品

ラージフォーマット製作を開始 IMAX、4DX、MX4D、Dolby atomos、Dolby cinema、4DXscreen、マイナスカラー 2023年10月末にラージフォーマット納品※マイナスカラーのみ公開後納品

関わった部署

  • 映画企画部

2023.7

特報、ポスター解禁

関わった部署

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2023.9

予告解禁・製作報告会見・キャスト解禁

関わった部署

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2023.9

各種タイアップスタート

関わった部署

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2023.9 - 10

山崎貴監督セレクトゴジラ過去作品上映・舞台挨拶

関わった部署

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2023.10

NYイベント・初代ゴジラ35mm上映・北米版予告上映

関わった部署

2023.10.18

完成披露試写会・新宿レッドカーペットイベント

関わった部署

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2023.10.23

東京国際映画祭オープニングイベント（主演＋監督）

関わった部署

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2023.11.1

東京国際映画祭クロージング上映・一般のお客様への初公開

関わった部署

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2023.11.3

映画公開

関わった部署

  • ライツ事業部 ゴジラルーム

2023.11.3

「ゴジラ・フェス2023」開催

関わった部署

2023.11.12

北米プレミア

関わった部署

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2023.11-

諏訪圏フィルムコミッション　ティーチインイベントin岡谷スカラ座

関わった部署

  • 映画企画部

2023.11.29

北海道上陸イベント

関わった部署

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2023.12.1

北米公開

関わった部署

  • 映画企画部
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2023.12

英語字幕版公開

関わった部署

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2023.12中旬

アカデミー賞ロングリスト入り

関わった部署

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2023.12.21（現地時間）

アカデミー賞ショートリスト入り

関わった部署

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2024

2024.1初旬

アカデミー賞Bake Off（プレゼン大会）

関わった部署

  • 映画企画部
  • 宣伝部

2024.1.12

『ゴジラ-1.0/C』公開・公開記念舞台挨拶

関わった部署

  • 映画企画部
  • ライツ事業部 ゴジラルーム

2024.1.20

アカデミー賞ノミネート発表

関わった部署

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2024.2

LAにてアカデミー賞ロビー活動

関わった部署

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2024.3.5

ノミネーション作品展示・Q＆A：生配信

関わった部署

  • 映画企画部
  • 宣伝部
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2024.3.5

ゴールデンリール賞ノミネート

関わった部署

  • 映画企画部
  • 宣伝部
  • TOHO Global

2024.3.8

第47回日本アカデミー賞・最優秀賞8部門獲得

関わった部署

  • 映画企画部
  • 宣伝部

2024.3.11（現地時間）

第96回アカデミー賞視覚効果賞受賞

関わった部署

2024.3.12

ロングラン上映開始（アカデミー凱旋上映開始20日から）

関わった部署

  • 映画企画部
  • 映画営業部

2024.3中旬

一般流通向けに自社商品（200アイテム）の発売

関わった部署

2024.3.20

アカデミー賞受賞記念大ヒット舞台挨拶

関わった部署

  • 映画企画部
  • 映画営業部

2024.4.19

GGW（ゴールデンゴジラウィーク開始）応援上映・入場者プレゼント

関わった部署

  • 宣伝部

22024.4.26

応援上映二回目

関わった部署

  • 映画企画部
  • 映画営業部

2024.5

2024.5.1 DVD＆Blu-ray発売開始

2024.5.3 Amazonプライムビデオ配信開始

関わった部署

  • 映画企画部
  • ライツ事業部 ゴジラルーム

2024.5-

ゴジラプロモーション始動（自治体や企業との取り組み）

関わった部署

  • 映画企画部

2024.6.1

Netflix全世界公開（日本語字幕版）・TVOD

関わった部署

2024.7

WOWOWでテレビ初放送

関わった部署

  • ライツ事業部 配信番販チーム

2024.9.13

ゴジラ・ストア Umeda　OPEN（3店舗目）

関わった部署

  • 不動産経営部
  • ライツ事業部 ゴジラルーム

2024.10

NYコミコン（監督登壇・北米再公開発表）

関わった部署

  • 映画企画部
  • TOHO Global

2024.11.1

日本テレビ「金曜ロードショー」で地上波初放送

関わった部署

  • 映画企画部
  • ライツ事業部 ゴジラルーム

2024.11.1

北米再公開

関わった部署

  • 映画企画部

NEXT

アニメ「呪術廻戦」に
関わる東宝社員の記録

映画プロデューサー：K. K.
  • 映画企画部

映画プロデューサー：K. K.

「ゴジラ」は70年間続くIPで前作は大ヒットを記録した『シン・ゴジラ』でした。ゴジラは時代の写し鏡でもあると捉えていて、『シン・ゴジラ』の次に何を作るべきなのか？という議論は常日頃重ねられていました。そんな時に『アルキメデスの大戦』の製作を経た山崎監督に東宝からゴジラを打診し、今回の設定の根幹となるプロットが届きました。

『ゴジラ』（1954）の時代を超えて、舞台を戦後にし、戦争から生還した男を主人公にする設定は新しく、煌めいて見えました。そこから「ゴジラとは何なのか？」をとにかく突き詰めて撮影まで30稿に及ぶ脚本改稿を繰り返していくこととなります。

映画プロデューサー：K. K.
  • 映画企画部

映画プロデューサー：K. K.

約4か月に及ぶ撮影が終了します。撮影隊は全国津々浦々を飛び回り、大きなロケセットや海上での撮影などゴジラならではのビックプロジェクトを完遂しました。まさにプロフェッショナルが集まり「良いものを作る」という高い意識で取り組んでいました。

監督や撮影スタッフが撮影してくれた素材を編集、VFX、音響効果のパートに受け渡し、完成品に導く作業が始まります。プロデューサーはこの制作過程が滞りなく行われていることの管理やクリエイティブに密接に関わり、そしてこの作品をどうやって売っていくか？という思考を続けます。

映画プロデューサー：K. K.
  • 映画企画部

映画プロデューサー：K. K.

とにかく、ゴジラを都市集中型ではなく全国津々浦々で展開しようと、東宝社内の6年目以下・若手社員にタイアップの企画案を出してほしいと依頼しました。部署関係なく全員を対象に聞いたため、「各部署で何ができるか」「各個人がどんなコネクションを持っているか」など、ヒントになることが多かったです。企画案のなかには原案としてタイアップが成立したものもありましたし、若手も含め会社全体で動いているということを実感した瞬間でした。

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ゴジラライセンス担当：K. T.
  • ライツ事業部 ゴジラルーム

ゴジラライセンス担当：K. T.

ゴジラライセンス担当の仕事は大きく分けて2つで、1つ目は他のキャラクターと異なりゴジラは製作委員会のないキャラクターなので、ゴジラルームが製作委員会の立場として監修機能およびブランディングを持つところです。2つ目が、版権元である我々からもタイアップの営業活動を行うことです。「ゴジラ」の専任部隊としてビジネスを拡大させるために、コラボ案件を待つのではなく、相性が良さそうな企業に営業活動を行う攻めの役割です。映画公開前は、ほとんどの情報が世に出ていない状況で、ヒットする確証がないので、お断りされることが多くありました。だからこそ部署の垣根を超えて、映画企画部や宣伝部、全国のタイアップチームと連携して、「ゴジラ」の魅せ方や営業活動の方向性にこだわってプロジェクトを進めていました。

また我々としては、『ゴジラ-1.0』を通して、「ゴジラ」というキャラクターをたくさんのお客様に知ってもらい、さらには愛してもらうことで、今後「ゴジラ」を活用したビジネスの拡大に繋げていきたいと考えております。

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宣伝プロデューサー：R. O.
  • 宣伝部

宣伝プロデューサー：R. O.

ゴジラファンにとって、年1回の祭典でもある「ゴジラ・フェス2022」にて情報解禁を行いました。7年ぶりの新作ということもあり、解禁する情報に関しては細かく段取りを決め、期待値が高まるスケジュールを組んでいました。そのため、この場では「新作のゴジラが1年後の2023年11月3日に公開する」「監督は山崎貴監督」という情報のみの解禁としました。少ない情報だったにも関わらず、現場にいたお客様の反応がとても熱く、改めてゴジラが愛されていることを実感しました。

タイアップ担当：M. K.
  • 宣伝部

タイアップ担当：M. K.

この時期からタイアップの営業が始まっていきました。週1回のタイアップ打ち合わせで、今どこの企業様と話ができていて、どんな反応があってという情報共有をしながら、最終的には200企業以上とのタイアップを行うことができました。基本的にほかの作品だと１人でタイアップを担当していくのに対し、本作では4人で行うほどとにかくタイアップ数が多かったので大変でしたね。

ただ、タイアップの面白いところは大筋の宣伝とは外れたことができる点で、例えばゴジラであれば作品自体には「恐怖・怖い」といった印象を抱かれますが、タイアップでちょっと面白おかしくすることで、「ゴジラも全国のいろんなものを持たされて営業担当で大変だな！」といったギャップを作り出し、話題性を作ることができるということがあります。それが総じて作品ごと愛していただけることにつながるのではないかと思っています。

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ゴジラライセンス担当：K. T.
  • ライツ事業部 ゴジラルーム

ゴジラライセンス担当：K. T.

映画作品として概ね、公開の3か月前から動き出しますが、今回は異例の10か月前からタイアップチームが動き始めました。最初は『ゴジラ-1.0』チーム全体として、『シン・ゴジラ』を超えないといけないというプレッシャーがすごくて。ならば、まずは「宣伝効果が大きいタイアップだけでも超えていこう」ということで、コラボ件数の「数」に加えて、コラボ内容といった「質」も追い求めました。

その結果、東宝の長い歴史のなかで、歴代No.1のタイアップ件数を実現することができました。もちろん、それぞれが苦労することがありましたが、約200社のコラボレーション先と創り上げたプロモーションが形になり、世の中に発信され、数多くの方に喜んでいただけたというのは、大きなやり甲斐になりました。

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配信番販：D. M.
  • ライツ事業部 配信番販チーム

配信番販：D. M.

配信番販チームは、東宝が権利を持つ映像作品の二次利用を担当している部署で、主にテレビ局や配信事業者に対する販売を行っています。今回の場合、新作『ゴジラ-1.0』の公開時期に合わせて、旧作の「ゴジラ」シリーズの販売を行うことで、新作の公開を盛り上げるとともに、旧作の二次利用収入の最大化を目指します。また、映画館での公開終了後は、『ゴジラ-1.0』の二次利用として、配信事業者やテレビ局に対して販売を行っていくことになります。

「ゴジラ」シリーズは、東宝のシリーズ作品の中でも本数が多く、新作ゴジラの公開は旧作の二次利用にとって絶好の商機となり、公開日が決まると、それに合わせて前もってテレビ局や配信事業者に対して営業していきます。今回の場合、旧作ゴジラをできるだけ多くのテレビ局や配信事業者に購入してもらいつつ、『ゴジラ-1.0』の宣伝もしてもらうという、まさに二兎を追う営業交渉が必要となりますので、通常の営業活動よりも難しさが伴いますが、宣伝部やゴジラルームの力も借りながら、テレビ局や配信事業者にとって大きなメリットとして受け入れてもらえるための様々な方策を考案して丁寧にプレゼンしています。結果、配信番販チームの営業力を結集して、多くのテレビ局と配信事業者において、『ゴジラ-1.0』の宣伝とセットにした旧作ゴジラの放送・配信を実現させることができました。

営業担当：S. S.
  • 映画営業部

営業担当：S. S.

ラージフォーマットとはIMAXや4DX等の特殊上映のことを指します。映画営業部はいかにして映画館で映画を見ていただくかを考え施策を打っている部署です。そのため、まずはできるだけ多くの上映回数を確保する必要があります。そこで通常上映の本編だけでなく、ラージフォーマットを制作しより多くの上映回数を確保していきます。

今作では、邦画史上初めて、すべてのラージフォーマットを制作することに挑戦しました。特にスクリーンＸ版は邦画では初の制作であったため、山崎監督・白組さんのみなさん・プロデューサー含む制作陣と対話を重ね、一から作り上げていきました。公開まで時間があったので、音・映像ともにとてもこだわって制作をすることができました。

宣伝プロデューサー：R. O.
  • 宣伝部

宣伝プロデューサー：R. O.

映画製作の発表以降初めての情報解禁でしたが、ここでもキャストは解禁せず、まずは新作のゴジラを堪能してもらう仕掛けをしました。今作で国産実写ゴジラが30作品目だったことと、タイトルの「-1.0」にかけて、解禁の一か月前から過去作品をカウントダウン形式で投稿し、いよいよ０になる次の日に解禁、つまり「-1.0」日目に解禁するという宣伝を行いました。同時にゴジラの映像に関しても、映像としては出しすぎず、フィギュアやポスター等の造形物のみの公開でファンの皆さんに期待感をもってもらうようにしました。

やはり『シン・ゴジラ』からの今作ということで期待値が高く、ここの宣伝施策はとてもこだわりました。

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  • 映画営業部

シアタープロモーション担当：T. H.

シアタープロモーション担当は、お客様に映画館へ足を運んでいただくための劇場宣伝を行います。まずは特報・ポスターの解禁を受けて、全国の映画館（TOHOシネマズ以外も含む）へ向けて劇場宣伝の営業を行っていきます。この時期は『君たちはどう生きるか』の公開があり、多くのお客様が映画館に足を運ばれることが予測できました。その繁盛期に合わせて我々営業部は本作の宣伝を映画館に落とし込んでいきました。宣伝プロデューサーの考えや方針もあるため社内でも丁寧に対話をし、映画館との交渉を行っていくのが私たちの使命です。

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E. M.
  • 不動産経営部

E. M.

全国の優良な立地に多くの不動産（物件）を所有していることを活かし、ポスター掲示・チラシ設置・サイネージにトレーラー上映等を行うことで、沢山の方に作品の存在を認知してもらうことができます。自社物件のためポスター掲出料がかからず、低コストで宣伝の手助けをすることができるというのも、我々不動産経営部がある強みとも言えます。

今回は、ゴジラをまだ見たことがない新規層を取り込むために、多くの接点を増やす必要があると考え、ひたすら色々なところにポスターを貼っておりました。有楽町マリオンの壁面を活用した「懸垂幕」は迫力もすごく、インパクトになっていたのではないかと思います。

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海外配給担当：R. K.
海外マーケティング担当：Y. N.
  • TOHO Global

海外配給担当：R. K.
海外マーケティング担当：Y. N.

情報が出始めるこのタイミングから、海外での打ち出し方も含めながら映画企画部、宣伝部とともに検討を始めていきます。この段階ではまだ国内で作ったものや、情報を海外に出していくという段階なのですが、思っていたよりも海外の方からの反応が良かったことが後々の活動にもつながっていました。この時点ではアカデミー賞を考えていたわけではないのですが、海外でのヒットも見込めるかもしれないとなっていましたね。

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宣伝プロデューサー：R. O.
  • 宣伝部

宣伝プロデューサー：R. O.

ここでようやくキャスト陣のお披露目を行い、主演の神木さん・浜辺さんには会見にも登壇していただきました。またその様子をSNSを中心に展開し、ゴジラファン以外の方へも作品が届くようにしました。今作はゴジラの造形美だけでなく、ドラマ性のあるストーリーも強みであると考えていたため、どちらのターゲットの熱も冷まさないような宣伝を心がけていました。

メディアプロモーション担当：K. I.
  • 宣伝部

メディアプロモーション担当：K. I.

ここで初めて予告を解禁したのですが、再生数がすごかったんです。それにより、この作品に対する期待をより一層感じるようになりました。また、海外の方からの反応もすさまじく、この先の北米での公開にあたっての指標にもなったのかもしれません。

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シアタープロモーション担当：T. H.
  • 映画営業部

シアタープロモーション担当：T. H.

このタイミングから映画館で予告編・ポスターを展開していきます。また興行会社別に、劇場装飾（大型の宣材物）を入れていくので、展開と同時にゴジラの規模感を伝えるためにも、大きく場所が取れるところを使えないかと交渉をかけます。

今作ならではの施策でいうと、舞台が日比谷周辺だったことから聖地化を目指しTOHOシネマズ日比谷に一館限定の劇場装飾を入れました。壁にゴジラの表面を模した装飾をすることで実際に触って体感できたり、本編で使用したゴジラの模型を展示したりとファンの熱を高める施策を打ちました。通常であれば一つの映画館を特別扱いするということはしないのですが、ロングランを目指していたことや何度も足を運んでいただきたいという重いからこのような方法を取ることにしました。

実際にお客様が写真を撮り喜んでくれている様子や、SNSでの投稿を目にしブームが来ている様子がわかったので、やって良かったなと思います。

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セールス担当：Y. M.
  • 映画営業部

セールス担当：Y. M.

池袋HUMAXシネマズにて山崎監督に選んでいただいた過去作の限定上映を計4回行いました。『シン・ゴジラ』の上映回には庵野秀明監督にもお越しいただき、マスコミも入れることで話題性を作りました。

脈々と受け継がれてきたゴジラシリーズを次は「山崎監督が撮る」というストーリーを作ることで、ゴジラファンの熱量をさらに上げていくことを意図とした企画でした。お客様の反応も良く公開に向けて熱量の高い波を作れたのではないかと思います。

海外マーケティング担当：Y. N.
  • TOHO Global

海外マーケティング担当：Y. N.

まず作品の認知拡大と、これからさらに情報を出していくというタイミングでのイベントでした。予熱期間みたいな意味合いも持たせていて。ちょうどニューヨークコミコンが開催されている時期だったので、メディア関係の方々が集まっている中で「日本ゴジラの最新作がなにやら凄そう」という期待感を醸成していくことを目指していました。

イベント自体は記者やインフルエンサーの方々に向けたもので、イベントに関する記事やSNS投稿からより多くの一般の方の目に触れてもらいにいくということがあります。

宣伝プロデューサー：R. O.
  • 宣伝部

宣伝プロデューサー：R. O.

ここで初めて一般のお客様に『ゴジラ-1.0』を観もてらうことができました。お客様の反応を間近で見られて、熱量を感じることができたのはとても嬉しかったです。イベントが続いていた時期で大変でしたが、まだまだ頑張ろうと思えました。

またゴジラ作品は過去にも東京国際映画祭で上映しており、とてもゆかりのある映画祭であったことに加え、上映前舞台挨拶には山崎監督と神木さん、浜辺さんにもご登壇していただいたことで、全体的に士気を高めることができたと思います。2日後の公開へ向けていい旋風を起こすことができたのではないでしょうか。

映画プロデューサー：K. K.
  • 映画企画部

映画プロデューサー：K. K.

映画の公開日は「この日がゴジラの誕生日（初代ゴジラの公開日）である」「同日に『ゴジラ・フェス2023』がありファンの皆様と最大限に盛り上がりを作れる」という理由でこのタイミングに設定しました。

私も映画館で初回のIMAXを観たのですが、終わった後の拍手喝采をみて込み上げてくるものがありました。映画が動き出した時から、面白いものになるという自信はありつつも、やはりお客様へ届くまではわからないという不安が安堵に変わった瞬間でした。

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メディアプロモーション担当：K. I.
  • 宣伝部

メディアプロモーション担当：K. I.

初日は午前中からXのトレンドで一位にランクインするなど、SNS上は感想であふれ、非常に反響がありました。その多さに驚きましたし、いかに期待されていたかを実感した瞬間でもありました。この盛り上がりを体感できる作品は少ないので、とても嬉しかったです。

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セールス担当：Y. M.
  • 映画営業部

セールス担当：Y. M.

セールス担当の仕事はより多くのお客様に映画館で映画を観ていただくために、できるだけ多くの上映回数を確保することです。公開日の時点で525スクリーンの確保ができていて、この時点でも最大級のスクリーン数ではあったのですが、勝負はここからどれだけ長くスクリーン数を保てるかにかかっています。なので実は我々映画営業部は公開日からが勝負の仕事なんですよね。そのためにシアタープロモーション担当とも協力しながら映画館に行ってみる意味付けをし続けていきます。

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海外マーケティング担当：Y. N.
  • TOHO Global

海外マーケティング担当：Y. N.

この日本での映画公開日に北米版のオリジナル予告を公開しました。
ゴジラファンを超えて、アクション大作などを好む広い映画ファン層にも作品の魅力が伝わるよう、あえて見どころを見せる戦法で北米の宣伝を行いたかったので、ここで公開した予告も日本の宣伝では一切見せていなかったシーンを含んでいました。そのため、作品・宣伝の両プロデューサーと相談しながら、具体的な内容調整や解禁日時などを決めていきました。

結果的に「ゴジラの日」の目玉コンテンツとしても北米の方々にも本作を映画館で見る意味を伝えられたかなと思います。

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ゴジラ商品企画担当Y. K.
  • ライツ事業部 ゴジラルーム

ゴジラ商品企画担当Y. K.

「ゴジラ・フェス」はゴジラファンの方々と交流できる年一回の大切なイベントです。ゴジラ専門のテーマパークがあるわけではないので、某テーマパークのようにファンが一堂に会す機会ってあまりないんです。そのため我々もファンの方々も、ゴジラの情報や熱量を生で発信・体感・共有ができる数少ない場として、気合が入っています。

ここでのファンの方々の反応を商品企画に活かしたり、その様子を取引先へのプレゼンテーションでお伝えしたりすることで、ゴジラビジネスは着実な成長を遂げています。
近年だと小さなお子さんが、キラキラした目で参加してくださっている姿をよく見かけるようになりました。これからのゴジラを支えていく若い世代の方々にも愛していただけているというのは嬉しいことですね。

海外配給担当：R. K.
海外マーケティング担当：Y. N.
  • TOHO Global

海外配給担当：R. K.
海外マーケティング担当：Y. N.

LAで北米プレミアを実施し、山崎貴監督と神木隆之介さんにも渡米していただきました。ここでのファンの方の反応がとてもよくて。だからこそこの後の流れがいい方に向いていったんだと思います。大変だったことでいえば2つあって、1つ目が日本との取材方法の違いですね。質問内容や着眼点が全く異なっていたので、どんな質問が来るか予測しておくことだったり、想定回答を作っていたりしました。またこの質問内容で海外の方がどのように『ゴジラ-1.0』を観ているかということもわかり、気づきにもなっていました。2つ目はスケジューリングですかね。TOHO Internationalと協力しながら我々は日本側のコーディネート等を行いました。

例えば懸念点や対応方法を監督・キャストに伝えたり、どこをどう回ると効率的に後の活動に繋げていけるかを考えたりしていました。ほとんど何もわからない中ですので手探りではありましたが、お客様の反応の良さに救われていましたね。

タイアップ担当：M. K.
  • 宣伝部

タイアップ担当：M. K.

我々宣伝部のタイアップ担当は、ロケ地宣伝も行っております。本作でいうと、作品の時代としては戦後でしたので今の風景が描かれているわけではないのですが、それでも劇中にでてくる地域の方々にご協力いただいて様々なロケ地タイアップを行うことができました。厳密には私ではなく、一緒に本作のタイアップを行っていたチームメンバーが担当していたのですが、ロケ地マップを仕込んだり、作品と絡めたイベントを行ったりしていました。

例えば、諏訪圏フィルムコミッションというロケ地誘致に関する認定式に選んでいただき、そこでの認定式にマスコミを入れさせていただいたり、茨城県知事への表敬訪問をさせていただいたりと、ロケ地への還元ができるような施策も多々実施することができました。

海外配給担当：R. K.
  • TOHO Global

海外配給担当：R. K.

私の仕事は、主に海外で配給する東宝作品をどのように売るかを考え実際に交渉していくことです。単に配給会社を決めるだけではなく、どの様に配給されるか？という点も見る必要があるのですが、『ゴジラ-1.0』では、より慎重に各国での見せ方や表現の仕方に関しても注視していました。海外での配給は日本とは異なり、見たいと思ってくれているファンが限られることがほとんどです。また、国によっても全く異なりますので、市場理解をしたうえでどのように交渉していくかが大切な仕事です。

その分析の元、各地域でパートナーになってくださる配給会社を見つけ、上映に向けてどのようにプロモーションを行っていくかを話し合っていきます。北米に関してはLAにオフィスを構えるTOHO Internationalというグループ会社があり、これまでゴジラを中心とした商品化ビジネスを現地で展開してきましたが、今回の『ゴジラ-1.0』では初めて自社配給事業にチャレンジしました。

E. M.
  • 不動産経営部

E. M.

北米で大ヒットしたこともあり、インバウンド向けに「英語字幕版」の上映が決まりました。東宝の所持物件である新宿歌舞伎町のゴジラヘッドはインバウンドにも有名な観光スポットです。そこで、同ビル主要テナントであるホテルグレイスリー新宿（藤田観光㈱様）に協力をお願いしたところ、快諾してくださり「インバウンド宿泊客全員に上映案内のチラシを渡してもらう」ことができました。

そのおかげもあり、同ビルのTOHOシネマズ新宿では英語字幕版を見に来てくださるお客様も多く、またホテルを利用されたお客様の満足度もあがるという、テナント様にも我々にとっても良い結果を残すことができました。

海外配給担当：R. K.
  • TOHO Global

海外配給担当：R. K.

実は北米での公開が始まってしばらくしてから、アカデミー賞のロングリストに『ゴジラ-1.0』の名前があるぞ、となり、そこからバタバタと準備していったのがアカデミー賞までの道のりの始まりでした。ハリウッドの超大作と並んでまさか『ゴジラ-1.0』がリスト入りするだなんて誰も思っていなくて。

ここでロングリストに入ると、その次のショートリストに向けて色々な映像や資料を作成しなければならないことがわかりました。前述の通り、アカデミー賞の頭が全然できていない状態だったのでとにかく怒涛の準備でしたね。

海外配給担当：R. K.
  • TOHO Global

海外配給担当：R. K.

ここでショートリストに残ったという知らせを受けて、次はノミネーションに残るために1月の初旬にあるBake Offというイベントまでにさらに準備物があるということを知りました。ショートリストに残るまでに、軽くですが、どんなものが必要になるのかを事前に調べていたので少しずつ準備は進めていたので、一つ前の工程よりは気持ちの余裕がありましたが、それでもかなり急ピッチでしたね。

海外配給担当：R. K.
  • TOHO Global

海外配給担当：R. K.

アカデミー賞の投票権を持つ方々へ向けたプレゼンや質疑応答をするのがこのBake Offというイベントなのですが、当然ながらアカデミー賞にノミネートされるためのイベントの1つでもあります。同じタイミングでサンフランシスコのルーカスフィルム（ILM）に招待され、そこで『ゴジラ-1.0』の上映と社員向けのティーチインを行いました。ここに集う方々はVFXを専門にされている方々であり、また、投票権を持つ方々だったりもするので、そこへ向けてアピールをしていましたね。

メディアプロモーション担当：K. I.
  • 宣伝部

メディアプロモーション担当：K. I.

この時期、アカデミー賞の関係で監督と一緒にLAにいました。せっかくLAに監督がいるならと日本での舞台挨拶と中継をつないで出演してもらいました。山崎監督から海外での盛り上がりを伝えてもらうことで国内にもこの偉業を伝えることができたと思います。

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営業担当：S. S.
  • 映画営業部

営業担当：S. S.

『ゴジラ-1.0/C』（ゴジラマイナスワン／マイナスカラー）の公開をここからさらに興行を続けていくためのスイッチにしていました。そのため、お正月興行が一旦落ち着いたタイミングの起爆剤としてこの日を公開日としたんです。同じ作品ですが、別の種別であることは上映スクリーン数の確保にもつながりますし、一度観た人にもう一度映画館に足を運んでいただく理由にもなります。かなり戦略を練ったからこそ、ここからもう一度ゴジラを盛り上げていくぞというギアアップになったと感じます。

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メディアプロモーション担当：K. I.
  • 宣伝部

メディアプロモーション担当：K. I.

アカデミー賞ノミネートが発表されてから動員数も大きく増えていたので、国内に対しても大きな影響を与えたと思います。この時、白組さんのオフィスで歓喜の瞬間を撮影していたのですが、この動画は後々まで様々な媒体の宣伝に使うことができました。監督の帯同でこの時期は海外にいることが多かったので、海外の宣伝はTOHO Globalが行い、私は現地での情報を国内にいる宣伝チームに共有し、海外だけではなく日本国内でどうニュースにするかをずっと考えていましたね。

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海外マーケティング担当：Y. N.
  • TOHO Global

海外マーケティング担当：Y. N.

ノミネート発表当日は白組さんの調布スタジオに関係者一同が集まり、リアルタイムでその瞬間を見守りました。初めてのことに手探りではありつつ、やれることはすべてトライしてこの日を迎えることができたので、全体的に打ち上げのような雰囲気だったのですが、発表が近づくにつれて山崎監督の緊張感が高まっていくのが感じ取れました。まさか本当に『ゴジラ-1.0』の名前が読み上げられるとは思ってもいませんでした。監督をはじめ関係者たちにとって忘れられない瞬間になりましたね。

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映画プロデューサー：K. K.
  • 映画企画部

映画プロデューサー：K. K.

ファンの期待を裏切らない映画を作りたかったという製作陣の想いを尊重して、各部署が戦略的に動いてくれました。だからこそ自分の想いや意図等を細かく共有しながら向かっていけたのがとてもいいチームでしたし、最終的にアカデミー賞の受賞によりやってきたことが報われたなと思います。僕らの仕事は公開日にお客様へ作品を届けることです。日本公開より後に生まれたものは、ファンの皆さまが作品を大切に育ててくれたからこそ見られた景色でした。とにかく人に救われた作品だったと思います。

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宣伝プロデューサー：R. O.
  • 宣伝部

宣伝プロデューサー：R. O.

宣伝の仕事は、監督やプロデューサー陣、制作に関わった皆さんが熱い想いをもって製作した作品を、一般のお客様にしっかりと届けることです。普段は出資企業の製作委員会に対し責任を持ちますが、今作はプロデューサーをはじめ「かかわった東宝社員が笑って公開日を迎えられるように」というつもりでやっていました。結果的に作品の面白さが素直にお客様に届いたこと、山崎監督が世界的に評価されたこと、社内で想いをもって取り組んでいた人達が喜んでいたことを受けて、やって良かったと思えました。今までのゴジラの歴史があったからこそ、多くの人が一緒に歩んでくれたと思います。

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シアタープロモーション担当：T. H.
  • 映画営業部

シアタープロモーション担当：T. H.

映画を長く上映し続けるためには、何度か盛り上がりのタイミングを作り映画館に観に行く必然性を作る必要があります。その中でもアカデミー賞の受賞というのは大事なポイントになっているとチームで話し合ったため、受賞ポスターを宣伝部に作ってもらったり、ARで特別動画を観られるようにしたり、TOHOシネマズにお願いし幕間でアカデミー賞受賞を伝える映像を流してもらったりと様々な交渉を行いました。

セールス担当：Y. M.
  • 映画営業部

セールス担当：Y. M.

またせっかくこの盛り上がりに反応してくれた方々が、「いざ映画館で見ようと思ったら上映されていなかった…」ではもったいないですし、お客様にも失礼です。宣伝部が様々な媒体で受賞情報を出していきそこに反応したお客様を一人も取りこぼさないためにも、もう一度セールス担当が上映回数を確保し、シアタープロモーション担当が劇場宣伝を再度かけていくということを行っていました。アカデミー賞を受賞したことに喜びはありつつも、セールス担当としてはこの盛り上がりを逃してはいけないという使命感があったため、とても緊張感がありました。

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E. M.
  • 不動産経営部

E. M.

私は普段エンタメ事業に直接関わっているわけではないですが、初対面のお客様からすると、「映画会社の不動産部門」の人という肩書でみていただきます。これが、営業としてお客様との話の接点になることもありますし、我々の強みだと感じております。また、その肩書をもつからこそ、関わりのあるテナント様や企業様会った方全員に東宝作品のファンになってもらうことを意識しています。今作では特にその意識がありました。
アカデミー賞受賞を祝う関係者向けのパーティーでは、今回ご協力いただいたテナント様やデベロッパーの皆さんをご招待できた際には、本当に喜んでくださり、東宝の不動産部門としてやりがいを感じた瞬間でした。

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海外配給担当：R. K.
  • TOHO Global

海外配給担当：R. K.

日本の作品で誰もやったことのない挑戦だったので、とにかく試行錯誤の日々でした。
やり方が分からないからこそ、チームでゼロベースから話し合い、戦略や目的を意識しながら「これやろう！」というのを、情報収集しながら決めるというのは、大変さの中に楽しさというかワクワクする感じがありました。アメリカでの賞なので、現地のTOHO Internationalはもちろん、プロデューサーや宣伝部、それに北米配給を手伝ってくれたパブリシスト(宣伝担当)にもたくさん協力してもらいました。お互いが持っている情報や、強みを活かしながらチームとして挑んだ結果、アカデミー賞受賞に繋がったのではないかと思っています。1+1が2を遥かに超える結果に繋がるのがチームワークだ、ということを再認識したプロジェクトでした。

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ゴジラ商品企画担当：Y. K.
  • ライツ事業部 ゴジラルーム

ゴジラ商品企画担当：Y. K.

我々ゴジラルームでは、自社での商品開発と販売も行っております。
IPビジネスという視点から考えると、ゴジラ映画が盛り上がるタイミングでしか世の中に露出ができないというのは会社にとって大きな機会損失となります。なので、自由に流通量がコントロールできる自社製品の開発と一般販路での継続的な販売は、消費者との接点を維持し、その機会損失を埋めるために重要な役割を果たしています。

競争の激しい流通業界で商品内容を更新しながら棚を確保し続けることは難しいことですが、日々研究を重ねながら自社製品のシェア拡大を進めています。大体のブランドはある程度市場を取り切ってしまい、いかに維持していくかというところに注力する必要があるのですが、ゴジラの商品はまだまだ知名度に対してシェア率が低い状態なので、これから開拓していくという楽しさもありますね。

商品開発においては目的やターゲットに応じて幅広いジャンルの開発に携われるのは面白いですね。かっこいいフィギュア、プラモデルをつくるときもあれば、可愛らしいぬいぐるみやお弁当箱、お洒落なアパレルやブランドコラボに力を入れることもあります。キャラクタービジネスは日常のありとあらゆるところにヒントが隠されているので、自然と視野が広がっていきますね。

宣伝プロデューサー：R. O.
  • 宣伝部

宣伝プロデューサー：R. O.

アカデミー賞を受賞したタイミングでキャストの皆さんにご連絡をして、ほぼ全員が駆けつけてくださいました。プロデューサーが生み出した素敵な作品と、ゴジラが持っているポテンシャルがあり、さらに山崎監督とキャストの皆さんの人柄にも支えられてここまでの宣伝ができていたと改めて感じます。

メディアプロモーション担当：K. I.
  • 宣伝部

メディアプロモーション担当：K. I.

成功体験はもちろん、プレッシャーも含めてゴジラじゃないと経験できないことが多かったなと思います。実は宣伝部に異動して初めて担当した作品が『シン・ゴジラ』だったのですが、未だにこの面白さは他の作品では味わえないものです。様々な部署やグループ会社など東宝全体が動くのはゴジラ作品だけだと思います。

僕ら宣伝担当は映画を作れないからこそ、ひたすら盛り上がりを作ることに全力を注いでいます。今作で、公開後についてきたものはボーナスみたいなものではあったものの、私たちが何もしなかったら日本国内での盛り上がりも持続しない。そんな思いのもとがむしゃらに稼働していましたね。

他の作品よりも長い間携わることができるというのは、東宝の持つIP「ゴジラ」だからこその面白さだと思います。

映画プロデューサー：K. K.
  • 映画企画部

映画プロデューサー：K. K.

70周年記念作品として世界にも進出できたゴジラ映画となったことからもファンの方に喜んでほしいという気持ちと、長く愛してほしい自社のIPだからこそ次のゴジラファンを育てていくという意味でも何か思い出になるようなものを届けたかったので提案しました。結果的に観客動員者数も前週比を超え、数字としても良い結果がでていましたし、SNSの反応などもよかったのでやってよかったと思います。

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セールス担当：Y. M.
  • 映画営業部

セールス担当：Y. M.

もう一度興行の盛り上がりを作るとしたらここだと、「副音声」「入場者プレゼント」「応援上映」の3本柱で再度ギアをいれたのがこのタイミングでした。DVD＆Blu-rayが発売される前最後の施策として、何ができるかと映画営業部内で何度も考えました。

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配信番販：D. M.
  • ライツ事業部 配信番販チーム

配信番販：D. M.

配信開始に合わせて、デジタル系のPRだけでなく、地上波CM、渋谷ハチ公前などの屋外広告、交通広告など、Amazon様としても過去最大規模のPR展開をしていただき、配信を大きく盛り上げていただきました。『ゴジラ-1.0』だけでなく、過去の「ゴジラ」シリーズ全作品を合わせて配信していただくことで、シリーズ全体の視聴数も大きく伸び、調査会社調べで、ゴールデンウイーク中の定額制動画配信サービス視聴者数ランキングで1位を獲得することができました。

また、この時期はまだ映画館でのロングラン興行も続いていましたが、配信で作品に出会い、大画面で見たいと映画館にも足を運んでいただける視聴者の方がいたことも嬉しかったです。

ゴジラライセンス担当：K. T.
  • ライツ事業部 ゴジラルーム

ゴジラライセンス担当：K. T.

『ゴジラ-1.0』のヒットを受けて、映画公開時の一過性の波で終わらせることなく、追い風として「ゴジラ」のプロモーションを拡大させていくことが我々ゴジラルームの役割です。映画に合わせて行うタイアップよりも、『ゴジラ-1.0』のヒットを受け、その反響を紹介しながら、営業活動をすることで、これまでにない大きなプロモーションを仕掛けることができ、取引先の拡大に拍車をかけることができました。映画を観ていない方の目に触れられる大チャンスですので、上映が終了した後も頑張り時の一つです。

海外配給担当：R. K.
  • TOHO Global

海外配給担当：R. K.

日本国内と同様に、映画の配給は、劇場での公開だけでは終わらず、配信やパッケージ（BD/DVD）販売、飛行機の中での上映など、「二次利用」と呼ばれる展開に続いていきます。ここでも、展開戦略を決めて各社と交渉というステップを踏んでいきます。北米で異例の大ヒット（北米での全外国語映画の中で3位の興行収入！）さらに、アカデミー賞視覚効果賞受賞という結果により、アメリカ本国の大手配信業者各社から熱烈なアプローチを受けながらの交渉で、非常にダイナミック（プレッシャーもひとしお）なプロセスでした。

配信番販：D. M.
  • ライツ事業部 配信番販チーム

配信番販：D. M.

今や地上波ゴールデン帯の唯一の映画枠である日本テレビの「金曜ロードショー」は、邦画実写作品にとっては狭き門で、『ゴジラ-1.0』も時間をかけて営業を行いました。アカデミー賞受賞発表当日も日本テレビ様を訪問したことを覚えています。結果的に「ゴジラの日」、かつゴジラフェスが開催される11月3日直前の11月1日という絶好のタイミングで放送していただけることになり、本編後にはゴジラフェスの告知枠も設けていただくことができました。後に、これが新作ゴジラの製作発表告知の枠確保にも繋がっていきます。

また、地上波放送翌日に白黒版の『ゴジラ-1.0／C』を系列のBS日テレ様で放送していただく企画提案も採用していただき、本作でしか実現できない立体的な編成を形にすることができました。企画プロデューサーやゴジラルームの多大な協力を得られて、放送に向けた番宣の種類も大変充実したものとなり、放送当日は山崎監督の電波ジャックも実現しました。映画本編の放送中は、SNSでも大いに盛り上がり、地上波放送で映画をリアルタイム視聴することの醍醐味を私自身再認識することができました。そして、世帯視聴率も2024年に放送された邦画実写映画でTOPの数字の結果を残すことができました。

海外マーケティング担当：Y. N.
  • TOHO Global

海外マーケティング担当：Y. N.

11月3日がゴジラの70周年生誕日なので、そのタイミングに合わせて北米で再公開を行いました。再上映前の10月にはニューヨーク・コミコンで実施したゴジラ70周年パネルで山崎監督にご登壇いただき、北米での『ゴジラ-1.0』再公開のアナウンスと新たに制作したポスターをお披露目しました。

アカデミー賞の受賞から時間はたっていましたが、当時観られなかった方や、受賞を受けてまた観たいと思ってくださっていた現地のお客様からの生の反応がとても嬉しかったですね。日本の「ゴジラ」が海外でもファンの方々に支えられていることも再実感しました。